見えない世界に妙に心惹かれるのは、なぜだろう?
幽霊を見てしまった話を以前に書かせていただきましたが、
こういった怖い体験も見えない世界にはなるのですよね。
今日は、怖い話とはちょっと違います。
もっと、ホンワカする見えない話です。
日本には、八百万の神さまがいます。
自然の中にもたくさんの神様がいて、
感謝できる喜びを知る機会を与えてくれます。
私の育った北海道の先住民はアイヌです。
アイヌの人たちは、自然や動物を神としていました。
また、道具や衣服などにも神の魂が宿っていると考えました。
アイヌの神様は、カムイと呼ばれ、
カムイの魂はいたるところに宿っていました。
北海道に生息するヒグマは、キムンカムイ、
海の生き物のシャチは、レプンカムイといいます。
どちらもカムイがついているでしょ!
直訳すると山の神・海の神だそうです。
こうした生き物にも神の魂が宿っているため
アイヌのお祭りのイオマンテでは、
熊の亡骸に装飾をし、食べ物やお酒を振る舞います。
そして、たくさんのお土産をもたせて神の国に魂を送るそうです。
アイヌの文化は、感謝とともにあるのです。
こうした感謝の気持ちがあれば、
食品ロスなど問題も防げるのかもしれませんね。
小学生のころ、こんな話を聞きました。
摩周湖は有名です。
透明度が高く、山に囲まれたカルデラ湖です。
そのため、湖には人を近づけない神秘さがあります。
この摩周湖の真ん中にカムイッシュと呼ばれる中島があります。
このカムイッシュは、
アイヌの人が亡くなると船で島まで行き、
そこから亡骸を湖に返したと
摩周湖は、アイヌ語でキンタン・カムイ・トー。
山の神の湖という意味があります。
ワンネス。
私たちはすべてであり、愛。
その言葉を思い出してしまいました。
神は、私たちの外にいるのではありません。
わたしたち自身です。
すべてに感謝をするアイヌの人たちは、
自分も外もとても大切に思っていたことが分かります。
見えない世界は、感謝の対象でもあるんです。
暮らしや文化は、人々と日常から生まれ、
ともに共存する生き方は素敵だと思いました。
では、今日はここまで